よぎ考

30代の会社員。日常思ったことの記録です。

帰省するには自費でのPCR検査が必要とな

実家を離れて14年経つけれど、基本的に毎年1回は帰省している。

GW、お盆、年末年始、もしくは何日かの休みが取れたタイミング。

 

私の地元は東北の日本海側の城下町で、海も山も近く田んぼが広がる長閑な田舎だ。GWは過ごしやすく、お盆は暑いがそれなりで、年末年始は水道管の凍結を心配する程度には寒い。

いつも帰省すると、幼馴染たちと近況報告会をして、県内の更に田舎に住む祖父宅を訪ね、近くの山で登山をするのが恒例だった。

 

この新型コロナの流行で、2020年の年明け以降1度も帰省していない。

 

私が住んでいるのは感染者数も多い都市。しかも地元に帰るには、一度東京に出て羽田から飛行機に乗る必要がある。

GWやお盆に帰省したいと思っていたけれど、感染者、しかも経路不明者が沢山いる街から、感染者が特定できる地元に帰るのは気が引けた。

それに、両親にも「帰省は遠慮してくれ」と言われた。

母親が医療福祉職なのもあるし、帰省したら必ず顔を合わせる祖父は感染者リスクが高い後期高齢者にあたるのもある。

 

「ですよねー」と思って、GWもお盆も、一人暮らしの家でのんびりしていた。

でもやっぱり、友人たちとも気軽に会えない一人暮らし生活は、鬱々とした気持ちが大きくなってくる。

実家で、祖父宅で、いつも登る山の中で、懐かしい空気を吸いたい思いが強くなる。

 

夏から秋になり、感染者数も落ち着いてきたし、この年末年始こそは!と思っていた。

が、ここにきてやっぱりというか感染者数急増。

もう誰がどこで感染しているか分からない状況である。

 

難しいかな…と思いながら実家に電話したら、言われたのがタイトルの内容だ。

母親の職場では、基本的に感染者多発地域にいる家族の帰省はNGにしているらしい。

ただ、GWもお盆も帰れなかった都市部の家族が「年末年始こそは帰省したい!」と言っている職員も多いとのこと。

帰省受入NGの職場側の考えも、帰りたい帰省者側の気持ちもめちゃくちゃわかる。

 

そんな中で母親の職場は、帰省者を受け入れる場合は家庭内で実施する感染防止策を提出の上、帰省者はPCR検査で陰性であることを証明することになったそうだ。

 

ちょっと調べたら、自費でのPCR検査は3万円~4万円(証明書付)。

いや、高いね??

 

この検査で陰性証明をしても、帰省中はなるだけ家族と接触せずに過ごさなければいけない。

年末年始の高い航空券代+検査代+例年のような家族団欒NGを考えると、今回も帰省はしないことになりそうである。

 

両親との電話後、悔しいし悲しいしでしょんぼりしてしまった。

ここまでしないと家族に会えない今の世の中、本当に理不尽だと思う。